ファッション通り1丁目

心にもファッションを!アパレル関連の情報や、ライフハック、経験談、WordPress奮闘記も。

*

 

セレクトショップ|開業の洗礼を浴びる

セレクトショップ開業の洗礼を浴びる

私が最初に洋服のセレクトショップを開業するにあたって、
いやはや、かなりの洗礼を浴びましたよ。。。

私が身に感じたアパレル独特の雰囲気や、
開業に至るまでの道のりも踏まえながら書いてみようと思います。

スポンサーリンク

事の始まり

私はもともとアパレル業界で働いていたわけではありません。
前職はコンピューター関連会社で働くただのサラリーマンでした。
毎日毎日、決まった給料で与えられた仕事をこなすサラリーマン。
ただ、いつもPCをいじっているだけに、
インターネットの目まぐるしい進歩と凄さだけはいつも感じていました。

ある日のこと、アパレル会社で働いている友人と久々に会うことになって、
お互いの生活やら仕事やらを色々と話をしていました。
その話の中でたまたま「ネットショップ」に話題が移ったのがそもそもの始まりでした。

独立開業に向けて

私自身、いつかは独立したいと思っていましたし、
収入も増やしたいし、プライベートも楽しみたい。
でも何を持って独立していいかが分かりません。
そこでネットショップというのは非常に興味がありました。

再び友人に会ってネットショップの話しをしてみたところ、
アパレル商材でネット販売してみたらということで話しが進んだのです。
私のそれまでのスキルも活かすことが出来るので良いのではないかとなったのです。

しかし当時はインターネットで物を売るにしても、
どこから手を出して良いか分かりませんでした。
HPをコツコツと作り上げるにも時間が掛かるし、
カート付きのサーバーを借りても設定が凄く分かりづらかったり。。。

そんな中、楽天に出店することがショップを開くには一番の方法でした。

楽天に出店

個人でショッピングページを立ち上げてる人はいましたけど、
やはり一発目は集客が必要かと思ってモールに出店することにしました。

ただ当時はYAHOO、BIDDERS、AMAZON、楽天とあったのですけれど、
ただそれぞれの得意分野というか強みみたいなのがあって。。。

そんな中で「楽天が一番売れるらしいよ」といろいろ噂を聞いて、
最終的に「楽天」に出店することにしたのです。

用意した金額は800万円。
その中から出店料やら仕入れやらを出すことになるのですが、
楽天で半年(6ヶ月)越せればショップとしては良いと言われてました。
ほとんどが半年で撤退しますから。
まー、それだけ取られる金額が大きいという事なのですけどね。

※今の楽天はプラン(4つくらい?)が選べるようになっていますけど、
当時、私が出店した10数年前は月額50,000円のプランのみだったと思います。

それだけ高い出店料払ってるんだから、
出店すればお客さんが引っ切り無しに購入してくれると思ってました。

でも甘かった。甘く見てました。

最初の1ヶ月くらいは楽天のサービスで新規出店店舗一覧だったかな?みたいなのがあって、
出店すると新規店舗一覧に載るので、何もしなくてもお客さんが来るんですよ。
それで売れてると錯覚しちゃうんですよね。

ただその1ヶ月が過ぎるあたりになると、
モール独特の恐ろしさをじわじわと身に染みるようになるんです。

モールの恐ろしさを知ることに

ショッピングモールは「複数のショップ」が出店していますよね。
そこでモール自体は集客力があっても、
何も仕掛けないと他店に圧されて自分のショップが埋もれてしまうんです。

しかもそれを回避するには、

  • 商品数を増やすこと。
  • 広告を出すこと。

商品数を増やすことに関しては、
単純に仕入れをして商品数を増やせばいいことです。

そこで、仕入れするための取引メーカーが順調に商品を生産してくれれば良いのですが、
取引メーカーの納品の遅延や入荷予定がストップしてしまうと、
ショップの商品数を増やせなくなってしまいます。

しかもゾーンをかなり絞り込んでいる商品構成のため、
慌ててそれに近いゾーンの取引先を探しても案外見つからないんです。

取引先は事前に多く持っていた方が良いというのを、
お店を開いてから気付かされましたね。

広告に関しては、
ショップを知らないお客さんに対してアピールしようということなのですが、
モールの広告が半端なくバカ高い!

もうだいぶ昔のことなのでうる覚えですけど、
楽天トップの大きい広告で200万だったかな。
※今はトップ画面が様変わりしているので金額は分かりません。
当時は外車の広告が目立っていましたね。

だからといって埋もれるわけにもいかないんで50万枠広告とかもやりましたよ(汗)
ただ広告出したからといっても必ず集まるという保証が無いんですよね。

高い広告を出して手ぐすね引いて待ってても、
広告からの購入者数0なんてこともありましたから。

あっという間に資金調達ですよ!

仕入れ先でのやりとり

知人から紹介してもらった仕入先に自己紹介を兼ねて行ったのですが、
いやはや、ノリが軽い軽い(笑)

私が硬すぎるのもあったのでしょうけど、なにせノリが軽いのには戸惑いましたね。

よくドラマとかで「いいんじゃなーい?いっちゃおうよー!」みたいなのあるじゃないですか。
雰囲気分かるかな(汗) 今で言うところの「どんだけー!」みたいな感じ(笑)

ちょっと慣れるのに時間かかったかな。。。

掛け払いの恐ろしさ

現金払いだとリアルタイムに残高がわかるし、
手持ちの資金のやりくりが見えてきやすいのでいいのですけど、
取引先とある程度信用が付いてくると掛け払いになることが多くなってきます。
そりゃいちいち現金で領収しましたなんてやってたら手間ひまかかりますもんね。

そこで掛け払いの登場です。

掛け払いだと発注して納品までがスムーズだし、
追加発注も直ぐに対応してもらえるからお客様を待たせることが無いんです。

ただし、請求書が後からまとめてドカッと来る。

それを忘れて勢いに乗ってがんがん仕入れをして販売して現金に換えられたとしても、
現金に換えられるまでに時間差があるって事をついつい忘れてしまうんです。

例えばですけど、
取引先の支払い日が1月末だと仮定して、
仕入れした日付を12月末分までと仮定します。
12月末分仕入れを1月末で払わなければなりません。

そうすると12月末までに仕入した商品を1月末までに現金化しなければ、
手持ちの資金から出さなければなりません。

これが開業にあたって難しいところで、
特に最初は商品数を多く見せたいがためにいろんな商品を扱いたくなります。

仕入した商品がすべて売り切れてくれて、
且つ1月末までに現金回収できればいいのですけど、そう簡単には上手くいきません。

なぜそう簡単に上手くいかないかというと、
決済方法によって現金支払い日が異なるからなんです。
特にカード払いだとショップへの支払日が翌々月ということあります。

そこで取引先から仕入れた分の請求書がどかっと来るわけです。
そしてそれに便乗するかのようにモールの出店料や利用料や配送費もどかっと来ます。
広告出していたらなおさら出費は大きいです。
これに上手く対応できずにモールを半年も経たずに撤退する人は沢山います。

他店からの嫌がらせ

こればかりは本当にタチが悪いですよ。
特にこの業界のオーナーは見栄っ張りというか、自分が1番というか、
イイカッコする輩が本当に多いんです。

アメ車乗り回して自慢したりーの、度派手で危ないパーティーやったりーの。
それでいてやたらと変なところに敏感で神経質で気が小さい。。。
そういうショップオーナーの鼻に付くと、
これでもかっていうくらい嫌がらせしてきますよ。

特に似たような商品を扱うとなおさら多くなるんですけどね。
まー、日頃からの嫌がらせをメモして、まとめておくことをおすすめします。

限度って言葉を忘れてしまっているオーナーも実際に居ますからね。

終わりに

以上は私がアパレル業界に入って開業した時の洗礼のほんの一部ですが、
まだまだ山のようにいっぱいあります。

ただ私の感想としては一つ一つの出来事を頭の中で理解しながら行動していけば、そんなにぶれずに済むと思います。
勢いだけでガツガツ行ってしまうと資本金がいくらあっても足りません。
投資は簡単でも売るのは難しいのです。

これを読んでいただいて少しでも何か参考になれば幸いです。

 - アパレル業界の裏話